当塾には中高一貫校の生徒さんも在籍しています。現代文はもちろん、古文や漢文、いわゆる古典科目にも取り組みます。苦手な方のほうが多い古典科目。しかし、得点源になりやすい教科であるとよく言われます。どうすれば得意教科にできるのでしょうか?生徒さんと共に学んで感じた点をまとめました。
●語学として学ぶ
古文、漢文どちらにしても、われわれが日常使用している「日本語」とは違うものです。違うから、現代文と同じようには解けません。
英語やドイツ語を学ぶように、現代文とは違う言語として学ぶ必要があるのです。もちろん現代文の知識が役に立つ部分は多いにあるので、なにも知らない言語を学習するのとは違います。それでも、「現代文と少し違うだけ」という姿勢で取り組むと、自ずと習熟は遅くなってしまうでしょう。
さて、新しい言語を学ぶにあたり、何が必要でしょうか。それは「単語力」と「文法力」です。
現代文で「単語力」「文法力」は知識問題として問われることも、文章問題で必要になることもあり、重要性はご存じの通りです。
「単語力」を古文に限ってみると、中学古文で100語程度、高校古文では300~600語と志望大学の難易度によって差がありますが、共通テストまでで良いのであれば400~500語ほどです。まずは単語力をつけるため、日々数語ずつ覚えること。そして次は文法です。
●ふたつの力を育てるために
文法では、接続の形や活用の形など覚えなければいけないことがはっきりしています。とはいえ文法の一覧表を見て、「これを全部覚えないといけないの?」と生徒さんは不安げに聞いてきます。もちろん最終的には覚えていただきたいのですが、それは高校生時点でお願いしたいこと。中学古文の期間にこれを全て覚えられる生徒さんは、よほど古文が得意な方です。
それでは、古文が苦手な方はどうすれば良いのでしょうか?
単語、文法の大切さを分かっている生徒さんほど、この2つの知識が曖昧なままでは文章読解までは出来ないと考えていて、自分の知識に納得できるまで実際の問題に取り組もうとしないケースが見受けられます。
これは漢文でも同様で、単語や句形を覚えていないからと問題を読むことに抵抗感を訴える生徒さんもいます。正確な現代語訳をしたいと考えてくださるからこそなのですが、「解らなくてもいいから読んでみる」という姿勢で文章題に取り組んでみると、いくつかの言い回しが何度も出てくることに気づけます。そのうち古文や漢文の言い回しに慣れてきます。そうすると単語も文法も文章の一部として知識が積み重なっていきます。次に同じ言い回しに触れた際、確実に知識が深まっていることを実感できるでしょう。
単語テストや文法問題で正解したいだけなら基礎練習でも良いですが、皆さんの目標は定期テストや大学入試共通テストでよい成績を収めることだと思います。だとすれば、文章読解の実践は避けて通れません。
実際のところ、古典で高い点数を取れる生徒さんの全員が、問題の全訳を正確にできるわけではありません。生徒さんに限らず、先生方も同様だと伺います。ですから「正確な現代語訳」は、高い得点力のために必須ではないのです。
加えて、実際の問題にどんどん触れていくことで、「ここではこういう事を聞いてくる」というポイントや出題者の意図が分かってきます。もちろん、私もそうした点を重点的に指導します。
現代文はともかく、古典は出題者の意図が過去問を通しても変わらないことがほとんどです。ですから実践は必ず実力養成に繋がります。
もちろん単語や文法に心許なさを抱いたまま、いきなり読解問題に取り組むのは抵抗感もおありでしょう。まずは一緒に読解問題を読んでみませんか。はじめは誰でも誤訳もするし、一読しても全くわけが分からないこともあります。だからこそ、マンツーマンの丁寧な指導がお役に立てます。
月に2回授業や不定期での授業で古典対策をしている生徒さんも在籍しています。ぜひ古典を得意科目にして、安定した高得点を獲得しましょう。