単語を必死に覚え、助動詞の活用表を呪文のように唱える……。それでも、いざ長文を前にすると「誰が何をしたのかサッパリわからない」。そんな中高生をたくさん見てきました。

そしてそんな中高生も、ある程度いっしょに授業回数を重ねると、古文の迷子を卒業する兆しが見え始めます。偏差値も20近く上がり、ご本人が喜ぶ姿を拝見するのは非常にうれしいことです。

古文こそ「ロジカル」に解く

実は古文は、現代文よりもずっと数学に近い、ロジカルなパズルです。

しかし中学、高校生はこうおっしゃいます。「単語と文法を覚えたのに、なぜか読めない」「主語が誰かわからなくて、話が迷子になる」

皆さんが学習した古文読解のルールは、古文を「味わう」ためのものではありません。

古文は現代語訳を作ったり、考えたりするものではありません。本文にある助動詞や敬語という『接続パーツ』を頼りに、文章を組み立てる作業です。古文の「正しい型」を知れば、短期間で景色が変わります。

係り結び = 強調のスイッチ

敬語 = 人物相関図の読み取り図

助動詞=「この一文がどんな結末(形)で終わるか」を決める役割

これらを正しい手順でつなぐだけで、ストーリーが浮かび上がってきます。

古文で一番の悩みである『主語が誰かわからない』問題。これは、敬語というピースを正しい枠にはめるだけで、パチっと解決します。敬語は主語を見つける『GPS』です。

誰から誰へなのか、尊敬してるのか謙譲(へりくだる)なのか。その敬意の矢印の向きをつかむことで、主語が誰なのか問題は解決します。

語彙不足ではなく、平安時代の『常識』を知らないだけ

生徒さんの中には、平安文学を苦手とする方が複数名いらっしゃいます。皆さんに共通するのは、「平安時代以前の常識」に注目したことがない、ということです。

鎌倉以降の文章と異なり、平安以前の文章は「すべてを説明しない」ことが常識でした。これは和歌も同様です。書かれていないことは想像するしかないのですが、当時の常識に基づいているのですから、これを知っていれば大変読みやすくなるわけです。例えばこうした常識です。

  • 「垣間見(かいまみ)」: 昔は、男性が女性の顔を見るだけで『結婚の申し込み』に等しい大事件でした。だから男は必死に隙間から覗く。このルールを知っているだけで、恋の物語の緊張感はパズルのようにカチッとはまります。
  • 「出家」: 絶望して山にこもる。これは現代のリセットボタンのようなもの。登場人物がなぜ急に髪を切るのか。それは『社会的な死と再生』というルールがあるからです。『結縁(けちえん)』、つまり仏様と縁を結び仏道という再生の道へ進む。これは当時、人々の憧れでもありました。

丸暗記はもう終わり。当時の人々の『心』と『暮らし』を知れば、古文はもっと面白いドラマになります。

それだけではありません。背景知識があれば、主語の推測ミスが激減します。それが『あと10点』に繋がるんです。

古文が呪文か何かに見えてしまう生徒さんこそ、こうした点を意識するだけで学習成果が大きく変わります。ぜひ取り組んでみてください。

古文の無料体験授業も随時受け付けております。ご興味がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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