中学受験準備の低年齢化とは

中学受験準備のスタートは小3の2月、という定説がある一方、近年はそのスタート時期が早まっていると言われています。いわゆる「低年齢化」です。

資格試験や認定試験とは違い、受験は競争です。たとえ高水準の学力を有していても、上から何番目かに入らなければ合格はありません。それゆえにライバルに先行したい、という思いが「低年齢化」に向かうのでしょう。小2、小1、そして未就学児さえも中学受験準備を見据えて通塾をはじめるといった事例は決して珍しいことではなくなっています。

ややもすると批判の対象になりそうですが、一概にデメリットばかりなのか?それとも一定の効果があることなのか? 少し考えてみたいと思います。

勉強が楽しいと思うこと

私も未就学児を教えた経験があります。私の少ない経験で恐縮ですが、その際にもっとも重視したのは「勉強って楽しい!できるって楽しい!」と子供たちに感じていただくことだったのです。

もちろん間違いを正さないことはありません。しかし「不正解」という事実を伝えるのではなく、「こう考えたらどうなる?」と提案することで、正解へのアプローチを子供たちにより深く考えてもらうのです。

そして、まだ10歳にもならない子供たちは、集中力が長く続きません。ですから(あ、集中が切れそう)というタイミングで声掛けをします。あくまでも「勉強が嫌だ!」と感じる手前で。

そこからは更に工夫が必要です。幸いなことに、この年齢のお子様方は何もかも遊びにする、という素晴らしい能力をお持ちです。つまりアプローチする大人側からすると、如何にして勉強を遊びのように楽しんでもらうか、という工夫が上手くいけば良いのです。

実はこの工夫、学年が進んでも有効です。小学校高学年の子にも、このやり方は有効でした。中学受験で良い結果を収めたお子様方は、クイズやパズルを解くように問題を解くのです。ですから小学校低学年の頃からこの姿勢で問題に取り組めば、仮に厳しい受験競争に巻き込まれることになったとしても、そのストレスが軽減されることが期待できます。

時間管理のトレーニング

もう一つ、ぜひ低学年のうちに取り組んでいただきたいことは時間管理のトレーニングです。いろいろな行事などがあるでしょうから、分刻みや完全固定のスケジュール管理はなかなか実行できません。この時期に週刊づけたいのは決めたスケジュールを実行することだけではなく、その時間の始まりと終わりの区切りをつける、という点です。

学習を始める前であれば、トイレを済ませる、机上を片付ける。教材と筆記用具を準備万端にする。背筋を伸ばして着席する。これらがスタート時に整っていること。

学習が終わるときには机上を片付ける。教材と筆記用具もスタート時と同じように整える。途中姿勢が崩れても、最後は背筋を伸ばして終わる。終わったら休憩する!

これを1セットとして、メリハリのある時間の使い方をできるよう低学年から訓練していただければと思います。よく国語は一生ものの科目だと申しますけれど、それよりもっと一生使える技術こそ、この時間管理です。せっかく時間に余裕のある今のうちだからこそ、ぜひ取り組んでみてください。