気温こそ高いものの、もう11月。
受験生の皆さまは総まとめ、実践演習の日々です。
本番を想定していくうちに、「あと少しの間にここをどうにかしないと!」とピンポイントで問題点がでてきます。
試験時間が足りないから
実践演習で最後の問題までいけない。解くスピードが追い付かないのもある。
でも一番は・・・
問題文が長すぎる!
そうですよね。大人でもびっくりする文章量です。私立中学入試では、平均して7000字程度が出題されます。仮に1分に500字読めるとして、問題文を読むだけで14分かかります。もっと文章量が多い学校も当然ありますし、物語・説明(論説)・随筆といろんな文章がある中で、お子様が苦手な文章が出ることもあるでしょう。そうすれば読むスピードは必然的に落ちます。
実際、当塾の生徒さんも得意な文章と苦手な文章では1.3~1.5倍くらい読むスピードが違います。しかも、苦手な文章では「全然意味が分からなかった」というコメントさえ聞かれます。
読むスピードが追い付かなければ、当然問題を解く時間が少なくなります。最後の問題までたどり着かなかった、解ける問題なのに時間が足りなかった、というのはよくあるお話です。
そんな実情のなかで、保護者様からも聞かれる質問がこちら。
「設問を先に読んだほうがいいのでしょうか?」
・・・答えはNoです。正論では。
設問を先に読むことのデメリットは、もう多くの方が述べられている通りです。
文章全体の主題を問う問題には、残念ながら太刀打ちできないでしょう。ミスリードに引っかかる可能性も大きくなります。総じて、リスクはある方法だと言えるでしょう。
けれど、もう本番まで3か月を切っている今、この方法に慣れているお子様に
「君のやり方は間違っている。今日から問題文を全部読んでから解答しなさい。」
とは、言えません。おそらくお子様は混乱してしまって、良い結果につながらないリスクが高くなります。
どちらを取ってもリスクがあるなら、お子様がベストを出せる方法を選ぶほうが良い。そのうえでリスクを減らせるその子オリジナルの方法を考え、身に着けていく。それが個別指導ではないだろうかと私は考えています。
設問を先に読むなら
さて、設問を先に読むというリスクを取ったうえで、良い点数を取るために気を付けたいこと。
①設問は覚えようとしない。確認するまでにする。
問題文が長いうえに、設問数も結構あることが負担になっているのですから、「設問を覚えてから問題文を読む」は現実的ではありません。実際には、1つ2つくらい設問を覚えられたら良いほうです。
それなら覚えようとしない。「こんなことを聞いてくるんだな。」と確認することにとどめてください。
②長文読解以外の部分を完璧に近づける
繰り返し申し上げているとおり、このやり方にはリスクがあります。しかし、国語全体として得点が取れればよいわけです。必ずしも長文読解で得点しないといけないということではありません(長文読解、記述問題の比重が大きいことは事実ですが・・・)。
ですから漢字、ことわざや接続詞、時事問題は得点できるよう、毎日時間を取って学習してください。
そして、この方法はあくまでも一時的な対応策であると認識してください。
もしかしたら、中学受験までは通用するかもしれません。しかし、この方法で中高一貫校入学後「さらに国語が苦手になった」という生徒さんは実際にいらっしゃいます。
ですから落ち着いたら、早めに文章を読む方法を変える努力をしてください。
今は持てる力を発揮できるよう、今のその子にあう方法で全力を出してくださいますように。